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【報告】ふくしまくらす交流会 ~「風と木」の智恵子さんに教わる美味しい玄米甘酒 発酵シリーズ第4弾~
7月8日(土)に、『ふくしまくらす交流会 発酵ワークショップ 第三回「風と木」の智恵子さんに教わる美味しい玄米甘酒』を開催しました。昨年7月に第一回、今年1月に第二回と開催し、発酵ワークショップのなかでも定番化してきた『玄米甘酒』ですが、今回も15名の方々に参加していただきました。
会場となった、福島市渡利にある「風と木」。今夏は涼しい日が続きましたが、当日は、まさに夏の陽射しといった様相でしたので、風と木店内に入ったときの涼しさは心地よいものでした。
ワークショップは、副理事長の長谷川浩が行う、「発酵」についての簡単な講義から始まりました。「菌」という微生物が、食物を変化させ作った結果が「発酵」です。それによって、食べものの消化や吸収をよくし、人間の体によいものを作っています。そのうえ、腐敗しにくいものに変えたりもしています。人類が「菌」と共存し、その長い歴史のなかで有用なものを利用してきたのが「発酵」なのです。
また、「腸内細菌叢(そう)」、いわゆる腸内フローラについても触れて、体内にある「腸内細菌」も「発酵」を司る「菌」と同じように食物を分解して、私たちの体を作っていることを解説しました。
講義のあとは、ランチの時間となりました。ランチをいただきながら、智恵子さんからレシピについて説明をしてもらいました。メニューは以下の通りです。
〇蒸し鶏(塩こうじ+しょっつる)の自家製柚子こしょう和え
〇夏野菜のサラダ(甘酒入りドレッシング)
〇大豆の塩こうじ和え(紅大豆、青大豆、
クリームチーズ入り)
〇ピクルス
〇じゃじゃ麺(3升漬け味)
〇玄米ご飯
〇ぬか漬け3種
〇みそ汁
〇コーヒー
〇甘酒スイーツ
下記のレジュメは、玄米甘酒のワークショップ時に使用したものです。
玄米甘酒のメリット
・固めに作っているので、何にでも利用可
・砂糖の代わりとして
・水が少ないせいか、出来あがってからの火入れはしなくても1~2週間は変わらず
(そもそも玄米飯は痛むのが遅い)
・玄米の皮の繊維のおかげで、腸の働きが良くなる。
腸 (体の健康、心の健康)
〇旬が大切(季節にあったもの)
キュウリ、トマト(夏野菜) 冷やす
大根、人参など 温める
〇腸の健康
善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランス
〇腸は冷えが苦手
〇善玉菌を優勢にするには添加物を減らす
農薬の少ないもの
〇市販の惣菜や加工品を減らす
自分で作る
一番経済的
ご飯を炊いて、みそ汁と漬物
〇砂糖を減らす
本物のハチミツ、甘酒など
(黒糖は体を冷やさない)
〇お米を中心とした日本古来の食べ物を見直す
味噌、しょう油、酢、納豆など
参加された方々の感想です。
・健康の知識が増えたようです。ありがとうございました。
・みなさん優しく、楽しく過ごせました‼
・参考になることがたくさんありました。
・とても分かりやすく説明して頂いて、自宅でも試してみたいと思いました。
・甘酒を使った様なお料理を教えて頂いて、ぜひ自宅でもやってみようと思います。大変勉強になりました。
・前回参加して甘酒を作ったのですが、もう一度ちゃんと教えてもらおう‼と思い参加。良く分かったから。
・学びもあり、又雰囲気の良い所で、ごはんも食べられて、楽しくて、また参加したいです。
アンケートに答えていただいた方々からは、満足度の高い会であったとの評価をいただきました。先にも書いた通り、玄米甘酒のワークショップは三回目となりますが、講師の智恵子さんの人柄も相まって、毎回、参加された方から高評価を得ています。今後も、智恵子さんの玄米甘酒を定番としつつ、他の発酵食品のワークショップを展開していきたいと考えています。また、発酵の元となる、菌や酵母といった微生物についての講座も行ないますので、奮ってご参加ください。
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